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Article無痛分娩ができる産医科の選ぶ5つのポイントを紹介!自然分娩との比較を徹底解説

コラム 2024.08.30

無痛分娩ができる産医科の選ぶ5つのポイントを紹介!自然分娩との比較を徹底解説

「無痛分娩をしたいけど産医科を選ぶ基準がわからない」「無痛分娩と自然分娩の違いを知りたい」と、疑問に思う方も多いのではないでしょうか?無痛分娩とは、麻酔を使用して陣痛の痛みを和らげながら出産を行なう方法です。

 

無痛分娩はどこの産医科も取り扱っているとは限りません。前もって無痛分娩ができる産医科の情報を知り、選ぶ必要があります。

 

本記事では、無痛分娩ができる産医科の選ぶポイントや自然分娩との比較について紹介します。無痛分娩ができる産医科の選ぶポイントを理解し、自分の希望する産医科を選択してみてください。

無痛分娩の種類は2つある

無痛分娩の種類は以下の2つあります。

 

  • 自然無痛分娩
  • 計画無痛分娩

 

それぞれ詳しく解説していきます。

自然無痛分娩

自然無痛分娩とは、自然に陣痛が始まった後、無痛分娩を行なう方法です。陣痛が始まり分娩が進行するなか、麻酔を使用して痛みを和らいでくれます。「オンデマンド無痛分娩」とも言い、自然分娩に近い流れで進められる特徴があります。

計画無痛分娩

計画無痛分娩とは、事前に出産日を決めて、決めた出産日に無痛分娩を行なう方法です。決めた出産日に麻酔を使用して、人工的に陣痛を促します。

 

医師と相談して出産日を決めるため、入院のスケジュールが立てやすい特徴があります。

無痛分娩ができる産医科を選ぶ5つのポイント

無痛分娩をする際、以下5つのポイントを重視して産医科を選びましょう。

 

  • 公式サイトにしっかり情報が記載されている
  • 24時間365日対応している
  • 家から産医科までのアクセスがいい
  • 院内の雰囲気やスタッフの対応がいい
  • 出産費用が予算内で収まっている

 

それぞれ詳しくみていきます。

公式サイトにしっかり情報が記載されている

公式サイトにしっかり知りたい情報が記載されている、無痛分娩が可能な産医科を選ぶ必要があります。主に、以下の情報が記載されていると妊婦も安心だと考えられます。

 

  • 無痛分娩の具体的な方法と詳細
  • 産医科の対応体制
  • 麻酔を行う医師のプロフィール
  • 費用と支払方法
  • 無痛分娩の診療実績
  • 公式サイトの更新日時

 

無痛分娩ができる産医科を探す際、公式サイトを見る方が多いと思います。情報が不十分だと、信憑性に欠けてしまい、不安や疑問を感じてしまうでしょう。

 

そのため、公式サイトに知りたい情報が詳しく記載されている産医科は、無痛分娩を行なう産医科を選ぶポイントの1つです。

24時間365日対応している

24時間365日対応できる産医科を選ぶといいでしょう。陣痛や出産はいつどこで始まるか予測できないため、いつでも対応できる施設だと妊婦や家族の安心につながります。

 

夜中や休日にも対応している産医科では、緊急時にも迅速な対応ができ、母体や胎児の安全を確保できますしかし、対応時間が限られている施設では、緊急時の適切な対応をしてくれるとは限りません。

 

無痛分娩を行なう産医科を選ぶ際は、24時間365日対応している施設を選ぶと安心です。

家から産医科までのアクセスがいい

家からのアクセスが良く、無痛分娩ができる産医科を選ぶのが理想です。陣痛が始まった際に、母体と胎児の安全性を確保するためです。

 

家から車で数分の産医科であれば、陣痛が始まった際や緊急事態にもすぐに対応できますしかし、遠方の産医科を選んでしまうと、移動中に母体や胎児への体調の危険性が高まります。

 

母体や胎児への負担を考え、無痛分娩を行なう産医科は、家からアクセスのいいところを選ぶといいでしょう。

院内の雰囲気やスタッフの対応がいい

無痛分娩ができる産医科は、院内の雰囲気やスタッフの対応の良さを重視して選ぶといいでしょう。

 

出産は、精神的や肉体的に疲労がたまるため、日常会話や相談ができる相手がいると、出産に対する不安が軽減されますまた、院内が清潔で落ち着いた雰囲気であれば、さらに安心感が増しリラックスした気持ちで出産に臨めます。

 

院内の雰囲気やスタッフの対応がいいと、心地よく出産に向き合えるため、無痛分娩を行なう産医科を選ぶポイントの1つと言えるでしょう。

出産費用が予算内で収まっている

無痛分娩は、出産費用が予算内で収まっている産医科を選ぶといいでしょう。出産費用は、家庭のお金に大きな影響を与えるため、事前にいくらまで出せるのかを決めておく必要があります。

 

たとえば、事前に産医科で以下の情報を提供してくれると、家計の予算計画が立てやすく、費用面での不安が解消されます。

 

  • 出産時の詳しい費用見積もり
  • 支払方法
  • 保険適用の有無

 

無痛分娩を行なう産医科は、出産費用が予算内で収まるかを重視して選ぶのがポイントの1つです。

産医科で行なう無痛分娩と自然分娩との比較

産医科で行なう無痛分娩と自然分娩を比較した表を、以下にまとめています。

 

分娩の種類 無痛分娩 自然分娩
特徴 麻酔を使用して、陣痛の痛みを和らげながら出産を行なう方法 陣痛に合わせて母体の力で自然に出産を行なう方法
分娩費用 自然分娩+約10~20万円 約30~80万円
お産にかかる平均時間 初産:約12~16時間

2回目以降・約5~8時間

初産:約12~13

2回目以降:約5~6時間

メリット ・体力の消耗が少ない

・出産後の体力回復が早い

・出産時の痛みが軽減される

・急なトラブルに対応しやすい

・ほかの分娩方法と比べて費用が安い

・出産の立ち会いができる

・産院が選びやすい

デメリット ・吸引分娩の可能性がある

・出産時間が長くなる

・合併症や副作用のリスクがある

・自然分娩より費用が高い

・陣痛や出産時の痛みがある

・体力が消耗する

・出産の日時が明確ではない

出産費用は、年間平均約1%ずつ上昇しており、令和2年度に部屋代などの差額を引いた平均出産費用は、約45万〜約47万円でした。(※)

 

※参考:厚生労働省「出産費用の実態把握に関する調査研究(令和3年度)の結果等について」

産医科で無痛分娩をおすすめする人

産医科で無痛分娩をおすすめする人は、以下のとおりです。

 

  • 出産に対してストレスや不安を強く感じている人
  • 1回目の出産の痛みにトラウマがある人
  • 高血圧の人
  • 逆子や双子を妊娠している人
  • 帝王切開の可能性がある人

 

無痛分娩は上記の人以外もできるので、無痛分娩が可能なのか通院している産医科の医師に相談してみてください

産医科で無痛分娩に関するよくある質問

無痛分娩に関して、産医科でよくある質問を3つ挙げてみました。

 

  • 初産で無痛分娩はできないの?
  • 無痛分娩によるリスクはなにがある?
  • 無痛分娩によって吸引分娩になる確立は何%?

 

それぞれの質問に詳しく回答していきます。

初産で無痛分娩はできないの?

初産で無痛分娩はできますしかし、初産の無痛分娩は、誰にでもできるわけではありません。主に無痛分娩が難しい人の特徴は、以下のとおりです。

 

  • 体重が約80kg~90kgある極度の肥満の人
  • 強い側弯症の人
  • 腰椎ヘルニアを持っている人
  • 心臓の病気を持っている人
  • 血液の病気を持っている人
  • 神経系の病気がある人

 

ほかに身体の問題を抱えており、初産の無痛分娩を考えている人は、直接産医科の医師に相談してください。

無痛分娩によるリスクはなにがある?

無痛分娩は、副作用や合併症のリスクがあります無痛分娩による主な副作用と合併症は、以下の症状が考えられます。

 

  • 皮膚のかゆみ
  • 血圧の低下
  • 発熱や頭痛
  • 排尿障害
  • 局所麻酔薬中毒
  • アナフィラキシーショック

 

局所麻酔薬中毒とは、麻酔に用いられるカテーテルが血管のなかに入ってしまった場合に、舌や唇がしびれたり痙攣を引き起こしたりすることです。(※)

 

(※)カテーテル…医療用に用いられて体内に入れる柔らかい管

無痛分娩によって吸引分娩になる確率は?

無痛分娩によって吸引分娩する確率は、約20%です。「硬膜外無痛分娩 説明書」の分娩の影響について、無痛分娩による吸引分娩の確立が約20%に対し、自然分娩による吸引確率は約8%と大幅に異なります。(※)

 

無痛分娩では麻酔を使用するため、母体は下半身に力が入らず、いきむ力が弱くなります。母体が力まないと胎児が子宮から外に出てこれないため、吸引分娩を使用しなければなりません。無痛分娩は母体にうまく力が入らないため、吸引分娩の確立が自然分娩より高くなると考えられます。

 

(※)「硬膜外無痛分娩 説明書 」

まとめ

今回は、無痛分娩ができる産医科の選ぶポイントと、自然分娩との比較について解説してきました。無痛分娩ができる産医科を選ぶポイントは人それぞれ異なります。

 

しかし、母体や胎児のためを思うのであれば、自分が希望している産医科をしっかりリサーチする必要がありますそして、無痛分娩と自然分娩と悩んでいる方は、それぞれの特徴や費用などを比較して、どちらにするか検討してください。

 

無痛分娩ができる産医科の選ぶポイントを理解し、ぜひ希望の産医科で元気に生まれてくる胎児を迎えましょう。

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