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Article母子手帳はいつどこでもらえる?もらい方や必要なもの・使い方を解説

コラム 2024.11.23

母子手帳

妊娠したらもらえる母子健康手帳ですが、いつ頃どこでもらったらいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。妊娠すると病院から母子手帳をもらうように言われた方もいるようですが、申請方法は知らなかったという声もお聞きします。

 

本記事では、母子健康手帳をもらうタイミングや手続きの方法、注意点などを解説します。申請当日に持参する書類や、もらうのが遅くなったらどうなるのか、外出できないときの申請方法などもご紹介しています。母子手帳は妊娠の経過や子どもの発達の記録などを残す大切なものです。本記事を読んで、スムーズに手続きをし、母子手帳を上手に活用しましょう。

母子手帳はいつもらえる?

母子手帳は、病院で妊娠していると診断されてからもらうことになります。母子の状態を記録することができ、公的サービスや妊娠時の過ごし方なども書いているため、なるべく早くもらう方が良いでしょう。ここでは、母子手帳をもらうタイミングについて解説します。

 

妊娠がわかってもすぐにはもらえない?

妊娠検査薬で陽性反応が出ても、病院で診断されていなければ母子手帳は交付されません。病院を受診し、医師が超音波検査で胎児の心拍を確認することで妊娠の確定診断となります。そのため、心拍が確認できる6週目以降に母子手帳を申請することになります。

 

妊娠確定後、母子手帳をもらう時期が早すぎるといけないということはありません。むしろ、早くに母子手帳を申請することで、一緒にマタニティマークのキーホルダーや妊娠に関する副読本も早めにもらえます。早めにもらうことで、母親になった自覚を持つことができて良かったという方が多いようです。

 

遅すぎると困る?

母子手帳に受け取り期限はないため、遅くなっても受け取れないということはありません。しかし、母子手帳には妊娠中の母子の健康状態を記録するため、早めにもらっておくほうが良いでしょう。

また、妊娠中に体調不良で病院にかかる時は母子手帳を持参します。急なことでかかりつけ医以外を受診した際、母子手帳がないと健康状態や経過をわかってもらいづらくなります。

 

また、母子手帳をもらうときに、一緒に妊婦健診の受診補助券をもらうことが多いです。妊婦健診は、保険が適応されないため全額自己負担ですが、受診補助券によって自己負担額を抑えることができます。そのため、母子手帳とともに受診補助券をもらうのが遅くなると、受診補助券を利用する機会が減ってしまいます。

 

母子手帳の申請場所は?もらうために必要な手続き

実際に、母子手帳をもらうには、必要な書類を提出して申請を行う必要があります。ここでは、母子手帳をもらうために必要な手続きを解説していきます。

 

母子手帳はどこでもらえる?

母子手帳は、住民登録をしている市区町村の役所かもしくは保健センターで申請を行うことでもらうことができます。保健福祉課、健康推進センターなど窓口の名前は市町村によって異なります。

 

住民登録している自治体と違う自治体では申請することができません。里帰り出産をする場合は、事前に住民票のある自治体の窓口で発行してもらうようにしましょう。基本的に転出しても返却する必要はありませんが、転入しても転入先の自治体では発行してもらえないこともあります。引っ越しの予定がある方は、どちらで受け取るか早めに確認しておきましょう。

 

また、母子手帳交付時に、保健師と面談を行うことが多いです。そのため、母子手帳の交付も面談も予約制となっている自治体もあります。二度手間にならないように事前に確認しましょう。

 

母子手帳をもらうために持参するもの

母子手帳の申請の際に必要な書類は以下の通りです。

 

・個人番号が確認できるもの(マイナンバーカードや通知書など)

・写真つきの本人確認書類(マイナンバーカード、パスポート、運転免許証など)

・妊娠の診断を受けた病院の診察券

・妊娠証明書 ※自治体による

・妊娠届出書 ※申請時に記載、妊娠週数や出産予定日の記載が必要。

 

自治体によっては病院で発行される妊娠証明書の提出を求められることもあります。妊娠届出書は、窓口に行ってから申請時に用紙をもらって記載します。妊娠していることを診断した病院の名前や医師名、出産予定日などを書く欄がある場合もあります。記載できるように、病院の診察券や自分のスケジュール帳やメモ帳を持参しましょう。また自治体により妊娠届出書に医師の署名が必要な場合もあります。自治体のサイトからダウンロードできることもあるため、事前に確認しておきましょう。

 

母子手帳をもらいに行けない時の申請方法

つわりがひどくて外出ができないなど妊婦自身が母子手帳をもらいに行けないという場合もあるでしょう。代理人が受け取るか、郵送やオンラインで申請することもできるため、自分に合った方法で受け取りましょう。

 

・代理人に依頼する
パートナーや家族に依頼して代理で自治体の窓口に申請してもらい、受け取ってもらいましょう。妊婦自身の個人番号が確認できる書類(マイナンバーカードや通知書)、代理人の方の本人確認ができるもの(マイナンバーカードや運転免許書など)と一緒に委任状が必要になります。委任状は、自治体のサイトからダウンロードするか、事前に窓口でもらっておき、妊婦自身が記載します。

 

・郵送で申請して受け取る
里帰り出産など過ごしている場所と住民票が離れている場合や、妊娠中の感染症などが心配な場合は郵送が便利です。自治体のサイトから妊娠届出書をダウンロードして必要事項を記入し、役所や保健センターなどに郵送します。役所で妊娠届出書など必要書類を確認すると、母子手帳が郵送されます。母子手帳の交付の前後で電話面談やオンライン面談を行うなど、自治体によって対応が異なります。

 

・オンライン申請システムを利用する
対応している自治体が限られていますが、マイナンバーがあれば、マイナポータルから母子手帳の交付申請ができます。郵送時の申請と同じように、母子手帳や妊婦健診の受診補助券などが郵送で自宅に届きます。

 

母子手帳をもらったら?母子手帳の役割、内容や使い方

母子手帳には、妊娠時の健康状態や胎児の成長のことが書かれており、妊婦健診の時に持っていく必要があるということはご存知の方が多いと思います。妊婦健診に限らず、親子学級や病院受診時にも持参する必要があり、また自分で書き込むこともできます。ここでは、母子手帳の内容や活用方法について紹介します。

 

母子手帳にかかれていることは?

母子手帳には以下のような内容が書かれています。

・妊娠中の母子の健康状態

・出産の状態や産後の経過

・子どもの成長や発達状況

・予防接種や歯科検診の記録

・妊娠中の過ごし方や子育てに関する情報

 

妊婦の体重や腹囲、血圧や血液・尿検査の結果、子どもの成長が書かれています。健診時に医師に記入して確認してもらうだけでなく、妊婦自身も振り返って確認しましょう。医師から体重に気をつけるようにといった指示やアドバイスが書いてあることもあります。

 

また、妊娠や出産について学べる母親学級や保健師による妊婦訪問などの公的サービスについても記載されています。自治体によってサービスは異なるので、母子手帳で確認するようにしましょう。

母子手帳は産後も使用します。赤ちゃんは生まれてから予防接種を受ける必要があり、回数も多い上に摂取の推奨時期も決められています。ワクチンの打ち忘れがないように、母子手帳で確認しましょう。子どもの発育や発達が気になって病院に相談するときも、母子手帳に成長過程を記載しておくことで相談しやすくなります。

 

外出時は持ち歩こう

妊娠中は、母子手帳を常に携帯し、外出時は持ち歩くようにしましょう。妊婦健診や両親学級、歯科検診に母子手帳を見せて医師や助産師に確認してもらいます。そして必要なことを記入してもらいましょう。

 

あまり考えたくはないですが、外出中に産気づいたり、急に体調が悪くなったりして病院にかかる可能性もあります。受診先の病院はかかりつけ医とは限らず、妊娠の経過や母子の状態を理解して素早く対処してもらうためにも外出時は母子手帳を持ち歩きましょう。

 

自分でも積極的にメモしよう

母子手帳は、妊婦自身でも記入できる欄があります。妊婦健診や親子教室を受けたときの状態や先生に言われたことなどを記載しておくと良いでしょう。見返すことで、妊娠中の食事、体重や姿勢、運動など注意することに意識を向けることができます。

 

つわりの状況、食べられるものや、仕事や家事、運動などの活動状況などを書いておくことで、次の妊娠の時に役に立ったという方も多いようです。

 

また、妊娠がわかって嬉しかった気持ちや、子どもが生まれたらやりたいことを書くのもおすすめです。妊娠中のつわりや陣痛、子育てで辛いことがあっても、母子手帳に書いた感想を読み返すことで勇気づけられて良かったという方もいらっしゃいます。子どもに向けてのメッセージを書いておくと、一生の宝物になるでしょう。自由スペースは書き方に決まりはないので、カラフルにしたり、イラストを書いたりしても良いです。自分で見やすいように工夫して書きましょう。

 

まとめ

母子手帳は、妊娠の経過や子どもの成長を記録する大切なものです。その時の状態を記録できるだけでなく、公的サービスを利用することもでき、母親としての自覚も持ちやすくなります。妊娠6週を過ぎたら、なるべく早くもらえるように手続きを行いましょう。

 

また、母子手帳は、子どもの発育状態や予防接種の摂取状況なども記入します。 生まれてすぐだけでなく、 幼稚園や保育園に入園するときに必要になることもあるため大切に保管しましょう。

母子手帳を活用して、妊娠生活やその後の子育てにも上手に役立ててください。

 

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